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WordPress高速化プラグインを実測比較|NitroPackとWP-OptimizeでPageSpeed Insightsはどう変わった?

WordPressはどこまで速くなる

公開: 2026年9月21日

WordPressサイトが遅いと感じて、キャッシュ系のプラグインを入れてみても、思ったほどPageSpeed Insightsの数値が変わらないことがあります。

今回は同じWordPressテストページで、NitroPackとWP-Optimizeをそれぞれ試し、PageSpeed Insightsのモバイル測定でどこまで変化したかを確認しました。

最初に結論を言うと、今回のページではNitroPackが最も大きく改善しました。ただし、キャッシュプラグインを入れれば必ずLCPが解決するわけではありません。

今回の結果

  • NitroPack Freeでは、Performanceが74から90〜92まで改善
  • WP-Optimizeはサーバー応答の改善は見られたものの、Performanceは73〜74で大きく変わらず
  • ファーストビュー画像のpreloadだけでは、Performanceは74〜75程度の変化
  • キャッシュだけでなく、LCP要素の読み込みと描画遅延まで確認する必要がある

検証条件

この比較は、筆者が用意したWordPressテスト環境で実施したものです。

テーマ・画像・サーバー・導入済みプラグインによって結果は変わるため、同じ数値を保証するものではありません。同じページに対して施策ごとの差を確認しています。

  • 測定環境:Google PageSpeed Insights
  • 測定対象:モバイル
  • 測定回数:各条件で3回
  • 確認した指標:Performance、FCP、LCP、TBT、CLS
  • WP-Optimizeでは画像最適化とデータベースのクリーンアップは実行していません

比較した条件は次の4つです。

  1. 最適化なし
  2. NitroPack Free(Strongモード、Cache Warmup有効)
  3. WP-Optimize(ページキャッシュ有効)
  4. ヒーロー画像の手動preload

測定結果

条件Performance主な確認結果注意点
最適化なし74FCP 1.2〜1.3秒 / LCP 7.4〜9.3秒LCPが遅い
NitroPack Free90〜92FCP 1.0秒 / LCP 2.9秒CLS 0.133
WP-Optimize73〜74サーバー応答は改善LCP描画遅延は残る
画像preload74〜75重要画像の先読みはできた改善は限定的

NitroPackではLCPが大きく改善した

NitroPackをFreeプラン・Strongモードで有効化したところ、Performanceは74から90〜92まで上がりました。

最も大きく変わったのはLCPです。最適化なしでは7.4〜9.3秒だった値が、測定時には2.9秒まで短縮されています。

今回のページでは、最初のテキストが表示されるまでのFCPよりも、ファーストビューの大きな画像が表示されるまでの時間が課題でした。NitroPackはキャッシュだけでなく、画像や配信、CSS・JavaScriptの最適化をまとめて扱うため、このページでは大きな差になったと考えられます。

ただし、無料版ではNitroPackのバッジが表示され、CLSは0から0.133へ変化しました。

実機で確認した範囲では大きな違和感はありませんでしたが、設定後はスコアだけでなく実際の画面も確認しておくべきです。

WP-Optimizeでは応答は改善してもLCPは残った

WP-Optimizeでは、ページキャッシュを有効にして測定しました。

LCPの内訳では、サーバーがHTMLを返すまでの時間は改善していました。ただ、ヒーロー画像を画面へ描画するまでの遅れが残り、Performanceは73〜74で最適化前とほぼ変わりませんでした。

画像ファイルの取得が極端に重いわけではなく、CSSやJavaScript、アニメーションなどによるレンダリング遅延が主な要因になっている場合、キャッシュだけでは解決しにくいことがあります。

WP-Optimizeが意味のないプラグインということではありません。サーバー応答が遅いサイトでは、ページキャッシュだけでも効果が出ることがあります。ただ、今回のようにLCP要素の描画に時間がかかっているページでは、別の確認も必要になります。

ヒーロー画像のpreloadだけでは十分ではなかった

ファーストビューの背景画像にpreloadとfetchpriority="high"を追加し、ブラウザが重要画像を早く見つけられるようにしました。

結果はPerformanceが74から74〜75程度で、大きな改善にはなりませんでした。

画像の読み込み開始を早める施策としては正しいものの、今回のページでは画像取得後の描画遅延の影響がより大きかったようです。

LCP対策は、画像を軽くする、先読みする、キャッシュする、のどれか一つだけで終わらないことがあります。

WordPress高速化で最初に確認したいこと

1. キャッシュが有効になっているか

サーバー応答が遅い場合は、ページキャッシュだけでも効果が出ることがあります。

ただし、キャッシュを入れたあともLCPが遅いなら、次の原因を確認する必要があります。

2. LCP要素は何か

PageSpeed Insightsでは、LCPになっている画像や要素を確認できます。

ファーストビューの大きな画像、スライダー、背景画像、大きな見出しがLCPになることが多いところです。まず対象を特定しないと、対策の優先順位を決めにくいです。

3. 画像が遅いのか、描画が遅いのか

LCPが遅い理由は画像容量だけではありません。

  • 画像の読み込み開始が遅い
  • 画像の容量が大きい
  • CSSやJavaScriptが描画を待たせている
  • アニメーションやスライダーの初期化を待っている
  • 背景画像がHTMLから見つけにくい

画像を軽くしても改善しない場合は、描画遅延を疑った方がいいかもしれません。

4. 数字だけでなく実際の表示も確認する

スコアが上がっても、レイアウトが一瞬動いたり、画像やメニューの表示が崩れたりすると本末転倒です。

今回のNitroPackでも、LCPは改善しましたが、無料版のバッジによるCLSが発生しました。

高速化の設定を変えたあとは、必ずスマホとPCで実際の表示も確認しておくべきです。

まとめ

今回のテストでは、NitroPackはPerformanceを74から90前後まで改善し、LCPも大きく短縮しました。

一方、WP-Optimizeのページキャッシュではサーバー応答の改善は確認できたものの、ファーストビュー画像の描画遅延は残りました。

WordPress高速化では、ひとつのプラグインを入れて終わりにしないことが大切です。

  • まずキャッシュを確認する
  • LCP要素を特定する
  • 画像取得と描画遅延を分けて見る
  • 数値と実際の表示を両方確認する

この順番で見ていくと、「何となく遅い」状態から、直すべき場所を絞り込みやすくなります。


※本記事は筆者のテスト環境での測定記録です。現時点でアフィリエイト用の追跡リンクは使用していません。